全部の記事

12月4日(木)17時から、YGSAパワープラントホールにて、近畿大学・韓勝旭 先生による特別講義が開かれました。朝鮮戦争の際に避難してきた人々が集住して非計画的につくられた斜面地集落で、韓国のマチュピチュとも称される釜山甘川文化村(カムチョン ムナマウル)の活性化や都市再生に長く取り組んでこられた立場と現在の研究者としての立場の両面から、経年経過した集落(住宅地)の継承とはどうあるべきか、誰のための継承であるべきか、示唆に富む内容でした。韓先生ありがとうございました。今後も定期的に建築計画特別講義シリーズを開催します。

学びフェス

2025年10月21日

羽沢横浜国大駅のある羽沢・常盤台地域で10/11、10/18の両日、学びフェスが開催されました。これはまちの人が先生となり、さまざまな授業を実施し、多世代がふらっと寄れる居場所をつくろうという目的のもの実施されたものです。10/18は、横浜国大の時野谷先生によるeスポーツ講座や、小泉さん・今野さんによるお米と日本酒講座などが、YNU羽沢ベースで開催されました。屋外では、羽沢長谷公園での昔あそび講座や、羽沢横国まちづくり協議会により地域に設置が進む「サイン」(道案内や地域の魅力案内板)を巡るまちあるき講座などが開催されました。たくさんの方にご参加・ご協力いただきありがとうございました。

ゼミ旅行

2025年09月23日

今年のゼミ旅行は、9月17日-18日にかけて、山梨・清春芸術村と長野・茅野市民館を訪れました。茅野では藤森照信建築も多数見学しました。清春芸術村は広い敷地に複数の施設が立地する芸術文化複合施設で、安藤忠雄や谷口吉生による作品もありますが、エコール・ド・パリの時代の芸術家の巣窟(アトリエ兼住居)として有名なラ・リューシュのレプリカも見所のひとつ。茅野市民館(2005年竣工、設計:古谷誠章+NASCA+茅野市設計事務所協会 JV、2007年日本建築学会賞ほか)では施設職員の方に館内をご案内いただき、20年の長きにわたり市民に親しまれている建築を学びました。藤森建築は独特な存在感のものばかりですが、土地に根ざした建築の迫力に圧倒されました。天候はやや雨模様でしたが今年も学びの多い旅となりました。

建築学会大会発表

2025年09月20日

2025年9月10日から12日にかけて九州大学にて日本建築学会大会(学術講演発表会)が開催されました。研究室からは以下の8編の研究発表を行いました(仕事等の都合で1名欠席)。みなさんお疲れ様でした。

横浜市には「地域ケアプラザ」と呼ばれる独自の身近な福祉拠点があります。地域包括支援センターやデイサービスなどが入っているため、高齢者や障害者のための施設と思われがちですが、子ども、親子など誰でも訪れることができるワンストップサービス施設で、何かあれば他の専門機関につないでくれます。研究室では以前からさまざまな出前講座をケアプラザと共同で企画してきました。地域の子どもたちに施設に来てもらい、もっと知ってもらおうという「小学生ケアプラザ★もっと知って事業 」もその一つ。施設と地域が相互に浸透しあう関係づくりに参加しています。

2025年5月30日(金)~6月1日(日)の日程で、横浜国立大学キャンパスを会場として日本家政学会大会第77回大会が開催されました。今年のテーマは「ウェルビーイングと家政学-誰一人取り残されない共生社会をめざして- 」。最終日の一般公開講演会では、副専攻プログラム地域課題実習「サコラボ」代表学生の都市科学部4年生の寺澤慶君と藤岡が、家政学がご専門の佐桑あずさ先生のコーディネートにより「大学が地域連携で取り組む異世代互助の暮らしづくり」と題して、来年で10年目を迎える学生入居事業と学生活動のようす(左近山団地)を話題提供しました。たくさんの方に会場にお越しいただきありがとうございました。左近山団地における学生活動のようすは、中学校の家庭科教科書にも掲載されました。

今年も都市イノベーション学府AT(建築理論)スタジオがスタートしました。建築計画研究室では建築史・建築芸術研究室と共同で、県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店本館)との博学連携の可能性に取り組みます。博物館は昨年の建物竣工120周年を経て、今年から長期の休館に入りました。休館中だからできることとして、建物の歴史や魅力のアーカイブ化、周辺地域(馬車道通りや弁天通り)との関わりのアーカイブ化をすすめ、2026年9月の再オープンに向けて県立歴史博物館が地域にとってますます欠かせない存在となることを目指します。

2024年度

2025年04月01日

「文化部活動の地域移行に対応しうる中高生施設の現状と課題-施設職員への聞き取り調査から-」

2025年度メンバー

2025年04月01日

上杦 凪砂,長袋 華,臼井 祐人,片桐 理央奈,今野 偉吹,佐藤 咲希,楊 子

2025年 2月5日(水)横浜国立大学都市科学部講義棟107教室にて、修士論文発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は7名が参加。

2025年 1月27日(月)横浜国立大学工学研究基礎棟2階会議室にて、卒業論文発表会が開催されました。翌1月28日(火)中央図書館メディアホールにて、卒業設計発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は卒業論文2名、卒業設計1名が参加。論文は「文化部活動の地域移行に対応しうる中高生施設の現状と課題ー施設職員への聞き取り調査からー」、「単身高齢者の見守りに学生居住の定常化がもたらす影響に関する研究ー左近山団地における継続調査からの考察ー」、設計は「院・園・ニワ・道・路で人は「串」る-東アジアの外部空間5言語で都市の共同体を再構築する-」。発表お疲れ様でした。

地域と大学の接面

2025年01月23日

羽沢横浜国大駅の開業と駅前マンションの入居開始をふまえて、建築学科3年建築理論演習第3課題では「地域と大学の接面を都市科学する」と題して、西門周辺のデザインについて考えました。1/23に最終発表会が開催されました。保土ケ谷区と神奈川区にまたがるまちづくりプランの範囲からみると、西門周辺はちょうどおへそにあたる部分。新しい居場所となる可能性を持っています。これまで大学関係者もあまり関心を寄せていなかった場所ですが、演習を経て、①新しい門をつくる(新設)、②メッシュフェンスのセットバックと歩道拡幅、③ローソン建物の地域連携活用(ISL留学生サークルとの協働など)が有機的に結びつく可能性を感じました。西門前の通りは通学路で...

都市問題

2024年12月22日

特集テーマを構成する5つの論考のうち一つを藤岡が担当しました。

縦糸の会

2024年11月15日

2024年11月15日(金)19時より、ホテル横浜キャメロットジャパン宴会場にて、建築計画研究室のOB・OG会(縦糸の会)が開催されました。お忙しいなか30名近いOB・OGの皆様にご参加いただきました。研究室の近況、大原先生の最終講義禄のお披露目、OB・OGの皆様と在学生との交流、OB・OGの皆様の近況など、短い時間でしたが充実した会となりました。ありがとうございました。

羽沢横浜国大駅のある羽沢地域の方に向けて、羽沢地域のことを知ってもらいまちなかに居場所を増やし愛着を深めてもらおうというねらいのもと、はざわこどもフェスを開催しました。こどもも楽しみながら参加できる工夫として、地域の魅力ポイントを巡りながらカードを集めるラリー方式としました。途中の公園では地域の方に指導を受けながら、ベーゴマ、コマ回し、竹馬など、昔遊びを楽しめるコーナーも設けられました。大勢の方にご参加・ご協力いただきありがとうございました。

左近山団地では、2017年度から横浜国立大学の学生が地域(団地内)に居住し、地域活動に継続的に参加しています。2024年現在は6名の学生が居住しています。研究室ではこうしたゆるやかな異世代居住のあり方を、同居型(住宅を共有)ではなく圏域型(生活圏を共有)として評価できるのではないかと考えています。部屋が余りがちな戸建て住宅に対して、コンパクトな団地住戸向きの異世代居住のスタイルとも言えます。2019年度に調査を行ってから5年が経過し、あらためて住民の皆様にアンケート調査のお願いを差し上げています。ぜひご協力ください!

2024年10月3日(木)12:00から横浜国立大学建築学棟8階北スタジオにて、修士論文中間発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は8名が参加。新駅開業で生まれたマンション入居者と福祉のまちづくり、まちなか放課後等デイサービスと地域との相互浸透、空き家活用等によるフリースクール拠点創出、商店街が解散したあとの空き店舗の地域資源化実践、避難所としての学校施設の整備課題、超高齢化してもなお食料品アクセスを可能とする手法と集落空間、地域における学童保育施設の在り方、郊外住宅地における高齢者の外出をうながす屋外什器の提案、などなど、今年もバラエティに富む研究テーマが生まれています。

建築学会大会発表

2024年08月30日

2024年8月28日から30日にかけて明治大学にて日本建築学会大会(学術講演発表会)が開催されました。研究室からは11編の研究発表を行いました(仕事等の都合で11編のうち2名欠席)。みなさんお疲れ様でした。

今年初開催となった、ときわあそびフェス、地域の方々にサポートしていただきながら無事に終了しました。常盤台地域ケアプラザ・コミュニティハウスと、大池道路沿いの空き区画の2箇所を使って居場所を創り出す試み。ケアプラザではフリマの他に竹を使った工作と昔遊びコーナー、流しそうめんなど。大池道路沿いの空き区画ではかき氷と駄菓子、nikiコーヒーさんのコーヒースタンドも。2箇所を巡る子どもや親子の姿も多く見られました。事前準備・当日運営に走り回った学生のみなさんお疲れ様でした。

今泉台夏祭り

2024年08月03日

毎年恒例の、今泉台夏祭りに参加しました。朝9時に地蔵尊前に集合し無事を祈願。御神輿をかついで住宅地内を練り歩きました。こども神輿もありました。行く先々で、玄関先で待っていて水をまいてくださる方もたくさんいらっしゃいました。郊外住宅地だけど地域に根付いたお祭りとして歴史を感じました。しかしとにかく暑かった~。

地域にはいろいろな公共施設が立地していますが、横浜市の「地域ケアプラザ」と呼ばれる施設もそのひとつ。地域包括支援センターやデイサービスセンターなどが入り、高齢者向けの介護相談や通所介護施設として主に使われていますが、多世代が使えるように多目的スペースが設けられていることも特徴のひとつ。施設と地域の相互浸透によって、安心感や地域への愛着が生まれるとの仮説のもと、今年は地域の子ども達にケアプラザに来てもらい楽しめる企画を左近山地域ケアプラザと連携して実践しました(小学生ケアプラザ★もっと知って事業)。

ゼミ旅行

2024年07月28日

コロナ禍を挟んで5年ぶりのゼミ旅行を行いました。群馬県太田市駅前に2017年4月に開館した、美術館と図書館の複合施設(太田市美術館・図書館)を視察し、館長・元館長、職員の方々のご協力を得て、施設運営管理サイドから見た可能性や課題について学びました。大変なことはもちろんありますが、地域の人にも、職員の方にも大事にされている建築だということがよく分かりました。太田市を離れて川越市の蔵造りの町並みを視察。ちょうど夏祭りの開催日でたくさんの人手。蔵造り資料館でまちの歴史や資料館の展示手法について学び、菓子屋横丁などを散策。天候にも恵まれて充実したゼミ旅行になりました。

大学近くの元精肉店を改修し、シェアキッチンを備えた多世代交流拠点と学習塾の併設した居場所をつくる企画が実現に近づいています。この学習塾では、中学生向けの勉強サイトを運営している大学院生YouTuberにオンサイトでも会うことができます。まちづくりに取り組んでいる常盤台地域にとっても、最近解散した商店街にこうした多世代交流拠点が生まれることはかねてからの悲願。2024年7月21日(日)に開催されたまち普請事業(一次コンテスト)では、トップ通過!。

2024年 7月 17日(水)12:30から横浜国立大学建築学棟8階北スタジオにて、卒業研究中間発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は5名(うち1名卒業設計)が参加。中高生を中心とする青少年の居場所ニーズの変化、中高校生の文化部活動の増加と地域移行、団地のソーシャルキャピタルと学生居住の7年、公共住宅のヘリテージ継承のあり方、インフォーマルな都市活動の生成装置(設計)などなど、今年もバラエティに富む研究テーマが生まれています。

常盤台地域では、まちのメインストリートである大池道路沿いの二つ台商店街が最近解散しました。こうした商店街組合の解散は各地で起きているようです。生まれた空き店舗、空き地は見方を変えれば地域資源。研究室では地域と共に、子どもからお年寄りまで集える場所としてのポテンシャルを育てていくことを考えています。名付けて「ときわあそびフェス」。羽沢地域バージョンも企画中です。

横浜市立大学金沢八景キャンパスにおいて、地域と妊婦さんとの関係をつくるお産歩講座(第2回)に参加しました。今回も残念ながら妊婦さんの参加申し込みはなかったのですが、横浜市立大学(三輪ゼミ)、関東学院大学(看護学部)、東京都市大学(松橋ゼミ)、横浜国立大学(建築計画研究室)の4大学合同講座となりました。こども目線棒、ベビーバギー、妊産婦体験キットなどを用いた体験型の内容でした。幼児の歩く速度を意識しながら、歩く速度がすこしゆっくりになるだけで見えてくる世界が変わることに気がつきました。

お産歩講座

2024年06月16日

横浜市立大学みなとみらいキャンパスにおいて、地域と妊婦さんとの関係をつくるお産歩講座(第1回)に参加しました。残念ながら妊婦さんの参加申し込みはなかったのですが、助産所の方や区役所の方が参加され、孤立しないためのお産歩マップづくりを体験。横国チームは大学西門周辺のお産歩マップをつくりました。出産・子育て目線で見ると、知っているようで意外と知らなかった場所をたくさん発見しました。何より、一人ではなくみんなでわいわい話しながらマップをつくることがポイントだと気づきました。