2024年度卒業論文発表会
2025年 1月27日(月)横浜国立大学工学研究基礎棟2階会議室にて、卒業論文発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は2名が参加。「文化部活動の地域移行に対応しうる中高生施設の現状と課題ー施設職員への聞き取り調査からー」、「単身高齢者の見守りに学生居住の定常化がもたらす影響に関する研究ー左近山団地における継続調査からの考察ー」、の2本立てでした。発表お疲れ様でした。
人の多様性を中心とした4つの研究フレーム
人にやさしい/その人らしくある空間
|人にやさしい空間 (人)←(空間)
人にやさしい空間とは居心地の良さ(優しい)とわかりやすさ(易しい)が同居する空間のこと。しかし、わかりやすさが管理側に偏ると利用者や居住者にとって刑務所のような常に監視員に見張られた居心地の悪い空間となることがあります。
|その人らしくある空間 (人)→(空間)
その人らしくある空間とは一人一人の多様性と人と周辺環境の良好な関係性が両立する空間のこと。しかし、環境(形・デザインやルール)が一方的に決定されると限られた人の限られた使い方しか許されない空間となることがあります。
|生活環境(全体知)の計画 (人ー空間)
人工環境に囲まれた現代は、監視や排除の空間に分断・占有されやすく人間や社会の変化に脆弱です。豊かでしなやかな生活環境は、人々の必要(ニーズ)に根差した総合的な知恵から生まれます。私たちの研究室では既存のビルディングタイプ別計画を超えた先にある人の多様性を中心とした計画論を日々探求しています。
研究テーマ例
|施設研究
高齢者・障害者の施設に関する研究、乳幼児施設や子育て支援施設に関する研究、図書館等の社会教育施設に関する研究、ユニバーサル・デザインの建築空間に関する研究、など
|地域研究
施設と地域の相互浸透に関する研究、住宅地の愛着形成に関する研究、歴史的建造物の活用・地域における生態的保全に関する研究、人の繋がりをつくる仕組みの地域継承に関する研究、など
|住居研究
高齢期の住居・住環境・外出環境に関する研究、孤立を防ぐシェア・コハウジングなどの住まい方に関する研究、SOHOなどの働き方に関する研究、空き家の福祉活用に関する研究、など
|参加研究
ワークショップなどの手法による地域参画方法の研究、住環境リテラシーや住教育に関する研究、子どもを対象とした環境心理・環境学習・地域参画に関する研究、など
新着順
2025年 1月27日(月)横浜国立大学工学研究基礎棟2階会議室にて、卒業論文発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は2名が参加。「文化部活動の地域移行に対応しうる中高生施設の現状と課題ー施設職員への聞き取り調査からー」、「単身高齢者の見守りに学生居住の定常化がもたらす影響に関する研究ー左近山団地における継続調査からの考察ー」、の2本立てでした。発表お疲れ様でした。
羽沢横浜国大駅の開業と駅前マンションの入居開始をふまえて、建築学科3年建築理論演習第3課題では「地域と大学の接面を都市科学する」と題して、西門周辺のデザインについて考えました。1/23に最終発表会が開催されました。保土ケ谷区と神奈川区にまたがるまちづくりプランの範囲からみると、西門周辺はちょうどおへそにあたる部分。新しい居場所となる可能性を持っています。これまで大学関係者もあまり関心を寄せていなかった場所ですが、演習を経て、①新しい門をつくる(新設)、②メッシュフェンスのセットバックと歩道拡幅、③ローソン建物の地域連携活用(ISL留学生サークルとの協働など)が有機的に結びつく可能性を感じました。西門前の通りは通学路で...
特集テーマを構成する5つの論考のうち一つを藤岡が担当しました。
2024年11月15日(金)19時より、ホテル横浜キャメロットジャパン宴会場にて、建築計画研究室のOB・OG会(縦糸の会)が開催されました。お忙しいなか30名近いOB・OGの皆様にご参加いただきました。研究室の近況、大原先生の最終講義禄のお披露目、OB・OGの皆様と在学生との交流、OB・OGの皆様の近況など、短い時間でしたが充実した会となりました。ありがとうございました。
羽沢横浜国大駅のある羽沢地域の方に向けて、羽沢地域のことを知ってもらいまちなかに居場所を増やし愛着を深めてもらおうというねらいのもと、はざわこどもフェスを開催しました。こどもも楽しみながら参加できる工夫として、地域の魅力ポイントを巡りながらカードを集めるラリー方式としました。途中の公園では地域の方に指導を受けながら、ベーゴマ、コマ回し、竹馬など、昔遊びを楽しめるコーナーも設けられました。大勢の方にご参加・ご協力いただきありがとうございました。
左近山団地では、2017年度から横浜国立大学の学生が地域(団地内)に居住し、地域活動に継続的に参加しています。2024年現在は6名の学生が居住しています。研究室ではこうしたゆるやかな異世代居住のあり方を、同居型(住宅を共有)ではなく圏域型(生活圏を共有)として評価できるのではないかと考えています。部屋が余りがちな戸建て住宅に対して、コンパクトな団地住戸向きの異世代居住のスタイルとも言えます。2019年度に調査を行ってから5年が経過し、あらためて住民の皆様にアンケート調査のお願いを差し上げています。ぜひご協力ください!
2024年10月3日(木)12:00から横浜国立大学建築学棟8階北スタジオにて、修士論文中間発表会が開催されました。建築計画研究室から今年は8名が参加。新駅開業で生まれたマンション入居者と福祉のまちづくり、まちなか放課後等デイサービスと地域との相互浸透、空き家活用等によるフリースクール拠点創出、商店街が解散したあとの空き店舗の地域資源化実践、避難所としての学校施設の整備課題、超高齢化してもなお食料品アクセスを可能とする手法と集落空間、地域における学童保育施設の在り方、郊外住宅地における高齢者の外出をうながす屋外什器の提案、などなど、今年もバラエティに富む研究テーマが生まれています。
2024年8月28日から30日にかけて明治大学にて日本建築学会大会(学術講演発表会)が開催されました。研究室からは11編の研究発表を行いました(仕事等の都合で11編のうち2名欠席)。みなさんお疲れ様でした。
今年初開催となった、ときわあそびフェス、地域の方々にサポートしていただきながら無事に終了しました。常盤台地域ケアプラザ・コミュニティハウスと、大池道路沿いの空き区画の2箇所を使って居場所を創り出す試み。ケアプラザではフリマの他に竹を使った工作と昔遊びコーナー、流しそうめんなど。大池道路沿いの空き区画ではかき氷と駄菓子、nikiコーヒーさんのコーヒースタンドも。2箇所を巡る子どもや親子の姿も多く見られました。事前準備・当日運営に走り回った学生のみなさんお疲れ様でした。
毎年恒例の、今泉台夏祭りに参加しました。朝9時に地蔵尊前に集合し無事を祈願。御神輿をかついで住宅地内を練り歩きました。こども神輿もありました。行く先々で、玄関先で待っていて水をまいてくださる方もたくさんいらっしゃいました。郊外住宅地だけど地域に根付いたお祭りとして歴史を感じました。しかしとにかく暑かった~。